見知らぬ妻へ  浅田次郎著

「見知らぬ妻へ」

浅田次郎さんの小説で、偽装結婚で日本に不法滞在した中国女性の悲しい話。

同様の内容で「ラブレター」という小説もあります。
映画化されたので観た方も多いんじゃないかな?!

ホームレスやいわゆるチンピラと呼ばれる連中が、50万位の報酬で中国女性と偽装結婚をします。
もちろん、会うことはほとんどありません。
中には、2~3日形ばかり新婚生活をする場合もあるようだけど・・

中国女性は、場末の飲み屋で働かせられます。
中国を出るとき、彼女の家族にお金を渡しているので、その借金返済の為という名目で働かされるのだけど、給料の額だって、利子だって勝手に決めるんだから、いくら働いたって借金は減らない仕組み。

まあ、死ぬまで自由になることはないので体のいい人身売買といっていい。

彼女たちは売春を強制させられ一日に何人もの相手をさせられ、日本人の男は、普段出来ないような悪辣なことを、まるで玩具のように中国女性を弄びます。

彼女たちは、病気になっても病院に行くことは出来ません。
ほとんどの場合、性病に冒されて短い人生を終えるのです。

唯一、彼女たちを救う方法は警察が不法滞在を摘発して中国人女性を強制帰国させること。

・・が、彼女達は日本人と結婚しているので、強制帰国させて救ってやることが出来ないのです。

「見知らぬ妻へ」は、ある日、突然地方の警察から奥さんが死んだので遺体を引き取りに来てくれと連絡がはいります。
そう、会ったこともない偽装結婚した奥さんです。

「ラブレター」は偽装結婚して数日、一緒に過ごした夫に宛てたラブレターです。
たった、数日の新婚生活がとても楽しかったと金で戸籍を売った男性に宛てたラブレター。

貧しさの後進国
強欲の日本人

哀しいね!

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