コーヒーが冷めないうちに 川口俊和著

本屋さんでは一番良い場所に山積みされているし、前評判がものすごく良い本だし、映画も公開されるということで、かなり期待して読んだ本だったけど・・・

ガッカリは言い過ぎかも知れないけど、少なくとも期待値までは全然及ばなかった。
★をつけるなら、せいぜい甘アマで3つくらいかな・・・・

『とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった』

過去に戻れる非リアルの設定が興醒めするのではなくて、ファンタジーと悲話を両立させるのは難しいのかもね。
同じ時間移動の作品でも、ファンタジーに徹した「Back to the Future」の方が俄然楽しめる。

また著者のコメディっぽいの文調が悲話に合わないので違和感がある。
重箱の隅をつつくつもりはないが、矛盾や疑問点も多々あって感情移入もできない。

小説の舞台に登場するのは常連さんだけ・・・
しかも、時間移動するのは常連さん。
その理由も「涙する」ほどたいしたことでもないし・・・
もっと切実に過去に戻りたい人のことを思えば、バカにしてるのか?!とさえ思えてしまう。

こんな辛口批評をして大丈夫かとな?と思って、恐る恐るアマゾンのレビューみたら、俺より辛辣だった。

なにしろ、★5つが25%、★1つが37%。
が、如実にものがっているね。

又吉著の「火花」の時にも思ったけど、普段本を読まない人がマスコミの話題になってので読んでみて、面白かったとの評価を付けているんだろう。

まっ、本と映画は違うから・・・
有村架純ちゃんを観に行くだけでも良いのかも。

最強の心理学 神岡真司著

う~~~~~ん、あまりお勧めできる本じゃないかな・・・

そもそも、「人の心が思いどおりになる」なんて、思いあがった考えを持つ著者が書いた本が優れているハズがない。

「どんな相手でもあなたにコロッと落ちる悪魔のテクニック」だとさ?!
それがホントなら婚活で悩む人はいなくなるね・・・

書いてあることは、常識的というか既知感のあるものばかり。
もしくは著者の独りよがり。

男女間のくだりは、気持ち悪いというか下品。

じゃあ何で紹介したの?と問われれば、表紙に騙されて買わないように!と思って!

でも案外、アマゾンのカスタマーレビューでは★5の人も結構多いんだよね・・・不思議。

そのひとつ
↓ ↓
タイトルにつられて買いましたが、コンテンツのすべてが、大いに納得させる内容で一気に読まされました。
今までにない奥行きを感じさせる心理コンテンツの広がりで、内容の濃さが非常によかったです。
特に感銘を受けたのは、交渉を有利にするためのテクニックです。
中でも「お願いする側から、お願いされる側に回る」ために行う「新たな条件付け」は秀逸です。
また、「リストラから逃げ切る方法」や「ナンバーワン人気キャバ嬢を口説き落とすステップ」も大いに勉強になりました。
人の心理的はたらきをうまく使うと、不可能と思えることも可能になることが、この本で実感できました。
「効きすぎて中毒になる」という惹句は大袈裟ですが、個々の心理技術の解説はしっかりしていて納得できます。
面白かったので一読をおすすめいたします。

 

見知らぬ妻へ  浅田次郎著

「見知らぬ妻へ」

浅田次郎さんの小説で、偽装結婚で日本に不法滞在した中国女性の悲しい話。

同様の内容で「ラブレター」という小説もあります。
映画化されたので観た方も多いんじゃないかな?!

ホームレスやいわゆるチンピラと呼ばれる連中が、50万位の報酬で中国女性と偽装結婚をします。
もちろん、会うことはほとんどありません。
中には、2~3日形ばかり新婚生活をする場合もあるようだけど・・

中国女性は、場末の飲み屋で働かせられます。
中国を出るとき、彼女の家族にお金を渡しているので、その借金返済の為という名目で働かされるのだけど、給料の額だって、利子だって勝手に決めるんだから、いくら働いたって借金は減らない仕組み。

まあ、死ぬまで自由になることはないので体のいい人身売買といっていい。

彼女たちは売春を強制させられ一日に何人もの相手をさせられ、日本人の男は、普段出来ないような悪辣なことを、まるで玩具のように中国女性を弄びます。

彼女たちは、病気になっても病院に行くことは出来ません。
ほとんどの場合、性病に冒されて短い人生を終えるのです。

唯一、彼女たちを救う方法は警察が不法滞在を摘発して中国人女性を強制帰国させること。

・・が、彼女達は日本人と結婚しているので、強制帰国させて救ってやることが出来ないのです。

「見知らぬ妻へ」は、ある日、突然地方の警察から奥さんが死んだので遺体を引き取りに来てくれと連絡がはいります。
そう、会ったこともない偽装結婚した奥さんです。

「ラブレター」は偽装結婚して数日、一緒に過ごした夫に宛てたラブレターです。
たった、数日の新婚生活がとても楽しかったと金で戸籍を売った男性に宛てたラブレター。

貧しさの後進国
強欲の日本人

哀しいね!